武曲むこく事後解説

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<BR>ヨコハマらいぶシネマです。

<BR>すみません、投稿するのを忘れていました。

<BR>今更ですが、事後解説として読んでいただければと思います。

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<BR>武曲むこく事後解説

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<BR>戦うことでしか生きられないその先にあるのは破滅か、光か

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<BR>殺す気でついてみろ!

<BR>剣の鬼と恐れられる警察官の父によって育てられた男、矢田部研吾。

<BR>厳しい練習の末、剣の道で生きがいを見つけた矢先、

<BR>彼は人生を覆すような出来事に見舞われる。

<BR>すべてに対し投げやりとなり、剣の道も捨ててしまった研吾。

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<BR>そんな研吾のもとに一人の高校生が現れる。

<BR>ラップのボーカルとしてバンド活動をしていた羽田融。

<BR>彼は九死に一生を得た体験から、

<BR>生きる実感がなく生活していたが、ふとしたことから剣道の才能を見出され、

<BR>剣道部のコーチである僧侶、光邑みつむらに鍛えられていた。

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<BR>剣によって生きる意味を見失った男と、剣によって生きる意味を見つけた男。

<BR>二人はことごとく衝突し、激しく憎悪しあう。

<BR>そして台風が上陸した夜、魂をかけて二人は激突する。

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<BR>時代劇の剣豪のように、

<BR>現代の高校を舞台に剣道を突き詰め必殺剣を極めようとする二人の男を描いた

<BR>芥川賞作家、藤沢周の原作小説を、

<BR>私の男海炭市叙景などで、

<BR>独特の映像世界を作る熊切和嘉監督が映画化しました。

<BR>タイトルの武曲むこくとは、

<BR>北斗七星の第六星のことで、勇猛、剛毅、権力を表すといわれています。

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<BR>鎌倉の高校の剣道部を舞台に、

<BR>将来を期待されコーチとしても実力のあった男が、

<BR>ある一件ですべてを捨て酒におぼれる生活を送っている。

<BR>一方、まったく剣道に触れたことのなかった少年が、

<BR>ふとしたことから竹刀を持ち、

<BR>自由で無心な剣の才能をめきめきと伸ばしていく。

<BR>二人の才能を惜しんだ剣の師匠であり僧侶の計らいは、

<BR>激しい憎悪のぶつかり合いに発展する。

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<BR>映画もまた秋の北鎌倉を舞台に、刻と変わる光や天候をとらえながら、

<BR>二人の運命を濃厚に描きます。

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<BR>主演は、いまや日本映画になくてはならない多彩な演技派、綾野剛

<BR>コメディからシリアスまで作品ごとに、

<BR>そのスタイルを作り替える演技は今回まさに究極です。

<BR>凶暴にして繊細、大胆にしてストイック、過激に揺れる心をある時は全身で、

<BR>ある時は目の表情で、表現します。

<BR>さらにこの映画のために鍛えぬいた筋肉こそ、映画の持つリアリティそのもの。

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<BR>そしてもう一人は昨年、ディストラクションベイビーズで

<BR>繊細な演技を見せた村上虹郎

<BR>若さと純粋さで映画を全編、全力疾走します。

<BR>その力は終始酒によって迷走している研吾の対極にある、

<BR>生命力のエネルギー。

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<BR>二人を認め、その才能を惜しみながら支える僧侶。

<BR>光邑には名優、柄本明

<BR>剣道の指導者として、

<BR>そして古刹の住職としての存在感をたっぷりと見せてくれます。

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<BR>剣の鬼としておそれられる研吾の父には小林薫

<BR>研吾の行きつけの小料理屋の女将、三津子に風吹ジュン

<BR>出番は少ないけれど印象的な役で前田敦子も登場します。

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<BR>言葉や理屈ではなく、

<BR>激しい肉体の衝突が生み出すアクションが映画そのものを動かす、

<BR>そんな熱気のこもった映画武曲MUKOKU。

<BR>ぜひ大きな劇場で体感してください。

<BR>ジャックベティでお待ちしています。

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